電動機の定期点検で何を見る?発電所を支える仕事の裏側
巨大なタービンや水量を調整するポンプを動かす心臓部、それが電動機です。発電所内には大小合わせて数百台もの電動機が昼夜を問わず稼働中。
この電動機が万が一止まると発電に影響が出るため、定期点検が重要になります。点検手順の第一歩は、稼働中の外観チェックと振動・音のデータを採取すること。
「普段と違う微かなシャリシャリ音が聞こえないか」と耳を澄ませる職人。
測定器を押し当て、秒速数ミリ単位の微細な振動も見逃さないよう状態を探ります。
続いて電源を遮断し、安全を確認したうえで数十キロある重いカバーを取り外し。内部に溜まった数ミクロンのチリやホコリを、専用の溶剤と布で綺麗にふき取ります。
さらに、コイルの絶縁抵抗値をテスターと呼ばれる電気測定器でしっかり計測。数値が規定のメグオーム以上を示しているか、1箇所ずつ記録していきます。
次は軸受(ベアリング)と呼ばれる高速回転する重要パーツの点検作業。古い油脂をきれいに拭い去り、指定された新しいグリスをぴったり充填します。
小さな摩擦の増加が、将来の大きな故障を引き起こすから気が抜けない作業です。
組み立て直した後は試運転を行い、軸の温度変化や回転の滑らかさを確認します。
新人のうちは先輩の横で部品の洗浄や工具の準備から始めて、徐々にプロの技を習得。目立たないけれど、社会を止ませないためのカッコいい仕事がここにあります。
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